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臨済宗と曹洞宗

臨済宗と曹洞宗の画像

 臨済宗と曹洞宗といえば、共に鎌倉時代に中国から日本に伝えられた禅宗です。
また、この二宗派は師弟によって開かれた宗派なのですが、それぞれの教えや特徴がどのようなものなのか調べてみました。


臨済宗

 臨済宗は禅宗の一つで、栄西が中国(宋の時代)に渡り学んだものを日本に伝えたのが始まりです(鎌倉時代)。
そもそも禅宗といえば達磨大師によってインドから中国に渡ったとされ、禅の源流はインドのヨーガともいわれています。
中国では唐から宋の時代にかけていくつかの禅宗が誕生しましたが、その中の一つである臨済宗は臨済義玄によって開かれたことが名称の由来となっているようです。
臨済宗の教えは座禅の修業がブッダの悟りに直結するというもので、ご本尊は一定せず寺院ごとでそれぞれ違うのが特徴といえます。
これは、また、日本の禅宗の中でも臨済宗は武家政権に支持され日本の文化として重んじられたことから、日本文化に対し大きな影響を与えました。
例として挙げると、仏壇に位牌をおまつりする習慣は臨済宗から始まったといわれています。
現在の臨済宗は十四派にわかれており、十四の本山があります。


曹洞宗と道元

 曹洞宗も臨済宗と同じく、鎌倉時代に日本に伝えられた禅宗の一つです。
開祖である道元は出家後、栄西のもとで禅法を学び、その後中国にわたり日本に伝えました。
曹洞宗の教えは、ただひたすら座禅を行うことを最も重要としています。
座禅の力が日常生活に反映され、生きていくことそのものが修業となり仏の行であるというものです。
さて、曹洞宗には「一仏両祖」という定めがあり、一仏とはご本尊である釈迦牟尼仏で両祖とは開祖である道元(高祖)と後に曹洞宗を広めたとされる瑩山紹瑾(えいざんじょうきん・太祖)のことを指します。
そして、道元が開いた永平寺(福井)と瑩山が開いた総持寺(神奈川)をそれぞれ本山とし、これを両大本山と呼びます。


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