その他の仏―羅漢(らかん)と垂迹神

如来・菩薩・明王・天部と仏にはそれぞれの位置付けがありますが、ではそれ以外の仏さまについてはどのようになっているのでしょうか。
ここでは、羅漢と垂迹神についてどのような仏さまなのか見てみたいと思います。
羅漢(らかん)
羅漢とはお釈迦さまの直弟子の姿を表わしており、正式には阿羅漢(あらかん)といい修業者の到達し得る最高位の表現でもありました。
お釈迦さまの弟子の中でも主要とされる十大弟子がモデルになっているそうです。
羅漢は理想的な修行僧の姿であり、禅宗寺院にまつられることが多いようです。
日本における仏教では羅漢は自分の修業を極めた存在であることから、地蔵菩薩的な存在へと変化し庶民信仰の中心になっていったようです。
特にお釈迦さまの弟子で優れた弟子16人を十六羅漢といい、初めての経典編集に集まった500人の弟子を五百羅漢といいます。
いずれもお釈迦さまの教えを伝えるという大切な役割を担っています。
垂迹神
日本には古来から神さまを信仰する神道がありましたが、仏教が日本に伝えられ仏教の仏と神道の神とを融合する考え方が生まれました。
仏教の仏や菩薩が日本の神々の姿を借りて人々を救うために出現するというものです。
これを「本地垂迹」といいます。
そして仏や菩薩が神の姿を借りて現れるのが権現です。
平安時代には本地垂迹思想の考えによって寺院で日本の神々の名を挙げて読経したり、神宮寺の建立が行われました。
融合の例としては大日如来と天照大神、阿弥陀如来と八幡神などの集合関係が生まれ本地垂迹曼荼羅なども作られました。
他にも権現という神号は多く用いられていますが、山王神道(天台宗)や両部神道(真言宗)に基づくものや自然崇拝と修験道が融合したものなどがあります。
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